多文化共生日本語スピーチコンテスト

愛知県図書館にて、2019年度「外国人児童生徒等による多文化共生日本語スピーチコンテスト」を聴講してきました。

11名の小学生と4名の中学生の外国人生徒による日本語のスピーチが行われました。

ほとんどの生徒が話すことをしっかりと暗記してはきはきとスピーチしている姿に感心致しました。

私の心に刺さった内容がいっぱいありましたので、主なものを羅列します。

・障害者を見て差別の気持ちを持ってしまったこと

・母語と日本語の二つの言語で、できることが広がった

・共通言語は笑顔

・外国ルーツだからこそよい外国人の心理カウンセラーになれる

・日本語がうまく話せて日本人と思われてうれしかった経験

・日本人と外国人の討論会をしたい

このような外国人の生徒の悩みや夢を直接聴き、皆さん自分の意見をしっかりと主張できているなと思いました。

名古屋外国語大学の坂本教授が講評でもおっしゃっていたように、日本語が普通に上手いので外国人の話を聴いているという感覚はありませんでした。

講演会では「Blendys」代表のラッシュセリーナ萌氏のお話を聴くことができました。ラッシュセリーナ萌氏は日英ハーフであり、ハーフとして生きることについてお話し頂きました。ハーフといえばつい芸能界で活躍する人たちをイメージしがちですが、現実世界で生きるハーフは自分のアイデンティティや周囲と違うことに悩んでいるということでした。それでもいろいろな経験を経て今はありのままであることが一番という前向きな気持ちになったそうです。とても優しい語り口でわかりやすい講演でした。

講演後にラッシュセリーナ萌氏に挨拶をさせていただき少しお話をさせて頂きました。人気のある方なのでしばらくすると多くの学生達に囲まれていました。

本日は外国人生徒の熱い思いが詰まったスピーチを聴いて心が洗われた気分になりました。

皆さんスピーチお疲れさまでした。


NPO法人名古屋外国人共生支援協会

Nagoya Foreigners Symbiotic Support Association 共に生きる社会を